第9章 M-Vの衛星たち

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仕切り直し

日付が変わって11日は、深夜2時にタイムスケジュール入り。作業は順調そのものだが、夜が明けてみると天候が悪いらしい。なんと雪まで降った。そのため11時を過ぎて打上げの延期が決まる。その後のチーフ会議にてスケジュール内の作業内容の若干の変更が決定され、翌12日は早朝4時30分にタイムスケジュール入りとなった。発射予定時刻は13時50分。

「ただ今より、M-V-1号機、タイムスケジュールに入ります。」
仕切り直しの本番スタートである。

40分ほど過ぎて5時12分より衛星の動作チェックに入る。10時過ぎまでは衛星班の単独作業が続く。予定より1時間近く早い9時38分に衛星の動作チェック終了。10時12分までに打上げモードの設定、確認も終わる。

ロケット側は10時20分に姿勢制御関係の作業から開始。10時50分、Xマークテスト。11時15分、CNE(姿勢制御装置の電気部)のウォームアップを開始。

11時29分、ランチャセット開始。いよいよロケットは整備塔から出てくる。 12時24分、ランチャ角度セット終了。12時26分より搭載機器の動作チェック開始。これも順調に30分足らずで完了する。12時41分より2段目姿勢制御用の注気を開始。13時15分からCN班はジャイロバイアス測定を始める。13時20分、打上げ30分前のサイレンを鳴らす。13時29分、ジャイロバイアス測定終了。

13時34分にはTVC(推力方向制御装置)の注気終了。13時35分、点火回路準備開始。 それから1分ほど後、保安主任から放送(呼び出し)の指示。実験場内で迷子が発生したらしい。点火回路の準備は約2分で完了。13時40分ノーズフェアリングの空調は停止し、ダクト離脱。13時41分に衛星の電源を内部に切り替え、節電のため管制室の空調も停止する。

13時42分、搭載機器集中電源を内部に切り替え。13時44分、CNEフライトモードセット。13時45分30秒、TVCカプラ離脱。13時46分、着脱コネクタ離脱、ランチャの捲上アームがゆっくりとコネクタを機体から離していく。

13時46分30秒に打上げ3分前の花火をあげる。中央発射司令卓には全サブシステムの準備OKの緑のランプが点灯し、管制班が“ All Systems Ready ”“ Start Ready ” のボタンを押す。ロケットはいつでも打ち上げられる状態になった。

ミューセンター

M-V-1号機

チーフ会議

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