第9章 M-Vの衛星たち

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ASTRO-EIIサイエンス・ワーキンググループ

2004年度冬期の打上げを目指してFM製作の始まっているASTRO-EIIのサイエンス・ワーキンググループの会議が2002年8月29日と30日、米国で行われた。参加者は日本側34名、米国側31名(含NASA本部3名)、欧州からのアドバイザ3名であった。観測機器、ソフトウエアチームからの現状報告によれば、若干の遅れはあるものの、おおむね順調に準備が進んでいる。もちろん、「試験の結果、期待通りの性能が確認された」と一言で済まされた報告のために、それぞれのチームがこの会議までに大変な努力を重ねたことは想像に難くない。

今回の会議で最大の議題は、ASTRO-EIIの目玉である高分解能X線分光素子のピクセルフォーマットの選択であった。ASTRO-E以降、エネルギー分解能等の向上と2次元アレイ化がはかられ、ASTRO-Eの2倍の分解能6eVが6×6のフォーマットで得られることが分かった。会議ではASTRO-E以前の20倍も高い分解能で、輝線の微細構造、熱運動の検出が可能になり、チャンドラ、ニュートンで見られない新たな世界が拓かれる期待が述べられた。 技術的にはASTRO-Eのタイプの素子はすべての試験を終了しているのに対し、新しいタイプの素子はほぼ確立されてはいるものの、まだ若干の試験を残している。技術的、時間的に詳しい議論をした上で、今後の試験で問題がない限り、新しいタイプを目指すことを決めた。会場はリゾート地にあり、休暇を楽しむ人々を横目に熱い議論を闘わせることとなった。

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