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LUNAR-A──月の内部への想いを胸に

LUNAR-Aは、わが国初の月の科学探査ミッションである。2本のペネトレータ(槍型の装置ケース)により、地震計、熱流量計の観測ネットワークを月面に設置して、月の内部構造を探る計画だった。しかしながらペネトレータの開発に手間取り、長年にわたる筆舌に尽くせない苦労の末、その技術が完成する見込みまではこぎつけたものの、それを搭載する母船の電子部品の枯渇と接着剤の硬化等という点に鑑みて、LUNAR-Aプロジェクト自体は、2007年はじめに中止の止むなきに至った。なお、最近になってロシアからLUNAR-A方式のままのペネトレータをロシアの月探査機「ルナ・グローブ」に搭載して打ち上げたいという話があり、調整を進めている。

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