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組立オペレーション

第3段モータに組み付けられた「あかり/ASTRO-F」

第3段モータに組み付けられた「あかり/ASTRO-F」

ノーズフェアリングの片側が取り付けられた「あかり/ASTRO-F」

ノーズフェアリングの片側が取り付けられた「あかり/ASTRO-F」

「あかり/ASTRO-F」にノーズフェアリングをかぶせる

「あかり/ASTRO-F」にノーズフェアリングをかぶせる

2005年10月29日からは内之浦でM-Vロケット8号機の第一組立オペレーションを開始し、11月13日に無事終了した。6号機同様、JAXAと関係メーカー混成の実験班によって実施され、各段ノズルの駆動試験、第1段ロケットモーターとノズルおよび後部筒の組み付け、第2段ロケットモーターとノズルの組み付け、ノーズフェアリング(NF)分離機構などの組立、NF・ノズル周り・後部筒その他の各種計装作業などが行われた。機体と地上系の不具合や安全上の問題はなく、ロケットの組立は順調であった。

第二組立オペレーションは、11月末に開始された。JAXAとなってからは、作業の合間に休日をきちんと入れること、無理な残業につながらないよう時間的に余裕を持ったデイリースケジュールとすることの2点が重視されるようになった。その恩恵(?)で、第二組立オペレーションも11月29日から12月28日という丸1ヶ月の長丁場となっている。実験班の面々は、家族と離れ、肝付町(町村合併により長年親しんだ内之浦という町名は消滅した)で寂しく(人によっては楽しく?)クリスマスを過ごすことになった。

2005年度は1月、2月の打上げ期の間にM-V-8号機で打ち上げる赤外線天文衛星ASTRO-Fのほかに、観測ロケットS-310-36号機、ALOS、MTSAT-2と打上げ予定が目白押しで、関係者はスケジュール調整に追われる羽目となり、さすがのクリスマスも28日以降までお預けとなってしまった。

前回ASTRO-EIIを打ち上げたM-V-6号機のオペレーションと合わせると、ほぼ休みなく各種のオペレーションが続いているといってもよく、前号機で勘を取り戻した百戦錬磨のベテラン実験班員たちは、実にスムーズに各種作業を進めた。人間の学習機能が、最大限活かされていった。

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