• 前のページに戻る

衛星の準備(3)プロトモデル試験

これと並行して、C棟クリーンルーム及びチェックアウト室ではSOLAR-Bプロトモデル試験が7月16日より開始され、搭載観測機器周りの電気インタフェースを中心とする確認作業が9月13日まで続いた。PM試験には日・米・英3国が協力して製作する3つの観測装置(望遠鏡)の電気部と、観測制御及び膨大な画像データを処理するミッション・データ・プロセッサ(MDP)、衛星データ処理装置(DHU)などが参加した。装置間の電気的インタフェース、観測制御インタフェース、テレメトリインタフェースなど多岐にわたって試験が行われ、電気部の設計妥当性を確認した。試験中には様々な不具合や予想外の現象が発生し、原因究明に時間を要したが、改修を要する箇所が明確となり、これらはフライトモデル設計に反映される。

このPM試験には、衛星システム担当メーカの三菱電機をはじめ日本国内の機器担当メーカや研究機関の関係者が多数参加した。また、米国からは可視光磁場望遠鏡の焦点面検出器担当のロッキード研究所、X線望遠鏡の鏡筒部担当のスミソニアン天文台、英国からは極端紫外線撮像分光装置担当のマラード宇宙科学研究所の科学者・技術者が参加した。

カテゴリーメニュー