第9章 M-Vの衛星たち

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衛星の準備(2)光学望遠鏡の機械熱試験モデル組立

SOLAR-Bは、日米英の国際協力で 3台の観測機器(光学望遠鏡、X線望遠鏡、極端紫外線撮像分光装置)を開発・搭載する。開発は各国でそれぞれ鋭意進行中であるが、光学望遠鏡光学系部(日本が開発担当)の機械熱試験モデルの組立及びその評価試験が宇宙研C棟クリーンルーム及び機械環境室で開始された。
光学望遠鏡は有効径50cmのグレゴリー反射式で、回折限界に近い光学性能発揮のためには、機械的衝撃、温度変化などによる光学系の位置保持精度がカギとなっている。望遠鏡主構造であるトラス、ミラーセルなどは超低膨張複合材(CFRP)でできており、PFM品のためクリーンルーム内にクラス100のクリーンブースを設置し、組立・評価はこの中で行った。

主鏡・副鏡は軽量化された超低膨張ガラス(ULE)でできており、主鏡が打上げ衝撃に耐えられることが第一関門となる。このため機械熱試験モデル組立に先立ち、アルミ製ダミー主鏡による振動・衝撃試験(7月10日~18日)、望遠鏡音響モデルによる音響試験(NASDAで実施、7月26日~30日)を行い、機械耐性の評価を行った。8月半ばからは機械熱試験モデル組立を開始し、干渉計を用いた光学性能評価試験を行った。

「ひので/SOLAR-B」光学望遠鏡

「ひので/SOLAR-B」光学望遠鏡

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