第9章 M-Vの衛星たち

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衛星の準備(5)微小振動擾乱の伝達特性試験

SOLAR-B衛星の望遠鏡の指向(安定)精度要求は、10秒間に10万分の1度の角度変動も影響するという厳しいものである。そのため、搭載機器が発生する微小振動が影響することがわかっており、これまでに姿勢制御用モーメンタムホイールや機械式ジャイロ等の発生する振動擾乱の周波数や大きさの測定を行ってきた。しかしながら、これらの振動が望遠鏡の指向精度にどのように影響するかは、微小振動が衛星構体をどう伝わるか、共振する部分があるかなどに依存する。そこで7月11日から18日にかけて、三菱電機鎌倉製作所にてSOLAR-B衛星の構造試験モデルを用いて測定を行った。

小型の加振器や実際のモーメンタムホイールを衛星構体に搭載し、衛星の主要な箇所での振動を加速度計を用いて計測することにより、構体の微小振動伝達特性を計測することができた。この結果を設計に反映させることにより、要求精度達成へより確実性が増したと考えられる。なお本試験は、周囲からの振動の影響等が無いように衛星をバネで吊して行ったが、音を立てると測定に支障が出るので、測定中は無言で直立不動という実験者にとって厳しいものであった。

「ひので/SOLAR-B」微小振動擾乱伝達特性試験

「ひので/SOLAR-B」微小振動擾乱伝達特性試験

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