第9章 M-Vの衛星たち

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衛星の準備

2003年の10月以来中断していた衛星の組立と試験が2005年2月から再開された。組立を終えた衛星は3月に性能試験が行われ、正常に動作していることが確認された。つづいて機械環境試験の後、望遠鏡に損傷がないかどうかの再確認などを行った。

さらに軌道上での各部の温度が設計どおりになるかどうかを確認する熱真空試験も、宇宙の環境を模擬するスペースチェンバーに衛星を入れ、温度制御がうまく働くことを確認して、10月半ばには終了。その後、質量や慣性モーメントなどの最終測定や打上げ直後の衛星運用の練習などを行い、12月末の内之浦への搬送に備えた。

相模原キャンパスでの試験をすべて終了したASTRO-Fは、2005年12月末、鹿児島県肝付町(旧内之浦町)の発射場に運ばれた。相模原からの出発は、日本列島が寒波に覆われ鹿児島でさえ積雪!という状況の中だったが、無事に発射場に搬入された。

振り返ってみると、ASTRO-Fミッションの提案が認められプロトタイプの設計が始まってから9年が過ぎようとしていた。長い道のりだったが、いよいよ打上げに向けての作業開始である。衛星自身の準備作業だけでなく、追跡運用やデータ解析の準備、そしてM-Vロケット8号機の打上げ準備も急ピッチで進んでいった。

「あかり/ASTRO-F」試験風景

「あかり/ASTRO-F」試験風景

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