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ASTRO-EIIの相模原発、筑波経由、内之浦行き

ASTRO-EIIは、保管のために取り外していたコンポーネントの再組付けと詳細な動作チェックを2005年3月半ばから射場移動前最終試験として実施していたが、5月13日に全項目を無事終了した。また、打上げ日も7月6日からと決定した。

通常はここでM-Vロケットの待つ内之浦に衛星が輸送されるわけだが、ASTRO-EIIの場合は筑波宇宙センター経由で送られることになった。というのは、衛星の重心位置や慣性能率行列を測定する質量特性測定が宇宙研の測定装置の故障によって実施できなかったため、急きょ筑波宇宙センターの4.5トン質量特性測定装置で測定を行うことになったためである。筑波での測定は初めてだったが、筑波グループの暖かいサポートもあって、大変精度の高い測定結果を予定通りの測定スケジュールで得ることができた。

この試験の後、衛星は5月23日に筑波から内之浦に発送され、25日より内之浦での衛星作業が開始された。6月後半にはロケットの作業と合流した。いよいよ最終目的地、宇宙への旅立ち間近である。

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