文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする科学技術分野の文部科学大臣表彰を定めています。このたび、金星探査機「あかつき」に関わる3名の研究者が平成29年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を受賞しました。科学技術賞(研究部門)は、我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行った個人又はグループに対し授与されます。

受賞業績:
探査機あかつき金星周回軌道投入計画とその制御に関する研究

中村 正人(宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 教授)

中村 正人
(宇宙科学研究所 太陽系科学研究系 教授)

コメント:
今回の受賞は、あかつきチーム全体を代表して我々3名が受賞したものと考えております。あかつきに対するこれまでの皆様のご支援とこれから頂くサポートに深く感謝致します。
戸田 知朗(宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 准教授)

戸田 知朗
(宇宙科学研究所宇宙機応用工学研究系 准教授)

コメント:
あかつきチームとしての受賞の栄を分けていただきました。
受賞の成果は、チームの内外からの多くの教えと支えによって成し得ました。
ご支援に感謝します。
廣瀬 史子(研究開発部門第一研究ユニット)

廣瀬 史子
(研究開発部門第一研究ユニット)

コメント:
この度の受賞は、金星周回軌道投入の達成に向けたチームの努力と、探査機寿命を過ぎた「あかつき」を長生きさせてくれた日本のモノづくりのお陰です。「あかつき」での経験を今後の惑星探査の糧と出来るように、これからも努力を継続したいと思います。

平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 表彰式にて