国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、大樹航空宇宙実験場において、平成29年度第一次気球実験を平成29年6月5日から8月12日までの期間で実施して参りました。しかしながら、以下の理由により、今季予定していたB17-01実験及びB17-03実験を実施せず、予定していた実験期間を終了することとなりました。

  • B17-01実験(気球VLBI実験):
    7月24日、気球にヘリウムガスを充填し、放球に向けた作業を継続しておりましたが、放球に適さない地上風の状態が継続したため、放球を中止しました。飛翔安全の観点からヘリウムガスを充填した気球の本実験での再使用はできないため、今季の実施を見送ることとしました。

  • B17-03実験(皮膜に網をかぶせたスーパープレッシャー気球の性能評価):
    気球飛翔に適さない高層風の状態が継続しており、今後の改善見通しがたたないため、今季の実施を見送ることとしました。

なお、実施済みのB17-02(成層圏における微生物捕獲実験)、B17-04実験(新型ロードテープ気球飛翔試験)につきましては次のURLをご参照ください。
 B17-02実験:http://www.isas.jaxa.jp/topics/000999.html
 B17-04実験:http://www.isas.jaxa.jp/topics/001004.html

実験にご協力いただいた関係者の皆様に深く感謝いたします。