国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2026年6月14日(日)午前3時50分に、気球VLBI 実験を目的として、2026年度気球実験の大型気球B26-02号機を、連携協力拠点である大樹航空宇宙実験場より放球しました。この気球は満膨張体積30,000 m3(直径42 m)のポリエチレン気球で、毎分およそ280 mの速度で上昇しました。
気球は、放球1時間33分後に大樹航空宇宙実験場東南東約50 kmの太平洋上において高度26 kmで水平浮遊状態に入りました。その後午前6時34分に指令電波により切り離された気球及び搭載機器部は、大樹航空宇宙実験場南東約30 kmの海上に緩降下し、午前7時27分までに回収船によって回収されました。
なお、気球VLBI 実験に関しては、今回取得したデータを詳しく解析し、今後の研究を進めていきます。
放球時の地上気象状況は、天候:曇り、風速毎秒1 m、気温:摂氏10度でした。
※実験概要
気球を用いた将来のVery Long Baseline Interferometry (VLBI)電波干渉計ミッションの可能性を探るため、電波望遠鏡の試験機を用いてフィージビリティスタディをおこなう。本実験では、飛翔体と地上望遠鏡とで干渉計を構築可能なできるだけ高い周波数帯(20 GHz)にて観測を行うことで、将来のサブミリ波帯(>300 GHz)での気球VLBI 実現に必要な主要技術の検証を行う。具体的には、過去の気球ミッションに関連技術の例がない技術課題や地上では検証できない技術課題として、周波数標準源振の安定度や局位置決定について、電波望遠鏡試験機を用いたフライト環境での検証を行う。
※VLBI:Very Long Baseline Interferometry (超長基線電波干渉法)
JAXA格納庫内でガス充てん中の大気球B26-02号機 (クレジット:JAXA)
