国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2021年7月2日、米国航空宇宙局(NASA)と、NASAのアルテミス計画初号機 Artemis I に搭載されるJAXAの超小型探査機2機の打上げ及びデータの交換等に関する協力に合意し、JAXA 國中 均 理事/宇宙科学研究所長 および NASA カレン・フェルドスタイン国際局長が了解覚書に署名しました。
アルテミス計画の初号機(Artemis I )では、新型ロケット(Space Launch System、SLS)による無人のOrion(オリオン)宇宙船の打上げが予定されています。
ロケットの余剰能力をいかして超小型探査機を相乗りさせ、将来の探査につながる様々な技術実証・科学観測を実施することが計画されており、日本からEQUULEUS(EQUilibriUm Lunar-Earth point 6U Spacecraft)およびOMOTENASHI(Outstanding MOon exploration TEchnologies demonstrated by NAno Semi-Hard Impactor)の2機の搭載が選定されています。EQUULEUSは月のラグランジュ点への航行を通じた技術実証や地球磁気圏プラズマ観測等を、OMOTENASHIは月面へのセミハード着陸の実証や地球・月周辺の放射線環境測定を予定しています。
関連リンク
ウェブサイト(ISAS):
https://www.isas.jaxa.jp/feature/eq-om/
EQUULEUS:
https://www.space.t.u-tokyo.ac.jp/equuleus/
OMOTENASHI:
https://www.isas.jaxa.jp/home/omotenashi/index.html