2018年6月14日の21:00~6月15日05:10(日本時間)頃に、ONC-T(望遠の光学航法カメラ)でリュウグウの連続撮影を行いました。取得された画像52枚を連続的に表示した動画を図1に示します。

撮影したときのリュウグウからの距離は700km~650kmほどで、このときのリュウグウのイメージは直径でほぼ12~13ピクセルでした。図1はピクセル間の平滑化を行って表面が滑らかに見えるように画像処理を行ったものです。

図1

図1 ONC-Tによって撮影されたリュウグウの自転のようす。2018年6月14日21:00~6月15日05:10(日本時間)頃の撮影。(画像クリックで拡大)
画像提供 ONCチーム : JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

この動画からは、表面が大きく角張っているようすやクレーターのような窪みが見られます。また、自転の軸がこの画像で上下方向に近い(黄道面に垂直に近い)ように見えます。自転の向きは逆行です。これらの情報は探査にとって非常に重要です。今後、さらにはっきりと表面が見えてくると、より正確なことが分かってきます。