ドイツ・フランスによって開発された小型着陸機MASCOTの分離運用を行い、無事にリュウグウ表面に届けることができました。その後、MASCOTはリュウグウ表面で科学データを取得し、そのデータは探査機経由でMASCOTチームに伝送されています。今後、MASCOTチームによって科学的な解析がなされるものと思います。

探査機からは、3つの光学航法カメラ(ONC-T、ONC-W1、ONC-W2)を用いて、分離されたMASCOTを撮影する試みを行いました。画像データを探査機から取得したところ、ONC-W1とONC-W2で撮影された画像にMASCOTが写っていることが確認されました。
詳細は、「はやぶさ2」プロジェクトサイトをご覧ください。

Fig1

図1 広角の光学航法カメラ(ONC-W2)で2018年10月3日、10:57:54〜10:58:14(日本時間)に撮影された3枚の連続画像。画像上辺にMASCOTが写っている。
(画像クレジット※1:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

Fig2

図2 広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で2018年10月3日、10:59:40(日本時間)に撮影された画像。画像を拡大すると白い点と黒い点が見える。それぞれ降下中のMASCOT本体とその影に対応している。MASCOT像の右下の大きな影は、はやぶさ2本体の影である。
(画像クレジット※1:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)

※1:画像を引用する場合にはクレジットを記載してください。もしクレジットの短縮が必要な場合は「JAXA、東大など」と表記してください。