JAXA宇宙飛行士の米田あゆ宇宙飛行士および諏訪理宇宙飛行士が、火星衛星探査計画(MMX) の広報アンバサダー(以下、「MMX広報アンバサダー」 )に就任しましたので、お知らせします。

火星衛星探査計画(MMX) は、世界初となる火星衛星からのサンプルリターンを目指す計画で、2026年度の打上げを予定しています。MMX広報アンバサダーは、打ち上げを控えた本計画について、その目的や意義を分かりやすい形で広く社会に発信し、MMXと社会をつなぐコミュニケータの役割を担います。

両宇宙飛行士は、最も新しく認定されたJAXA宇宙飛行士で、今後JAXAおよびMMXに関連する各種イベントに様々な形で参加をする予定です。また、諏訪理宇宙飛行士は2027年頃に国際宇宙ステーション(以下、「ISS」)への長期滞在を予定するなど、MMXの運用期間中にもISSへの長期滞在ミッションが実施される予定で、これらの機会を通じて、MMXとISS上からの相互的な情報発信を行う予定です。

両宇宙飛行士を含めた全てのJAXA宇宙飛行士から、MMX応援企画 「#グッドラックMMX」 への応援メッセージをいただいており、SNS上で紹介、応援サイトに掲載されています。

MMX応援サイト 「#グッドラックMMX」 https://goodluck-mmx.jp

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JAXA宇宙飛行士・諏訪理(左)と米田あゆ(右)

米田あゆ宇宙飛行士の就任メッセージ

このたび、MMX広報アンバサダーに就任した、JAXA宇宙飛行士の米田あゆです。

夜空に浮かぶ赤い星、火星を見つけたことがある方も多いと思います。
MMXは、その火星圏へ向かい、火星を回る衛星フォボスに着陸し、サンプルを採取して地球へ持ち帰る、人類初の挑戦です。これまで火星圏から地球に戻ってきたものはありません。そのサンプルは、生命や惑星の起源を解き明かす手がかりとなり、人類が火星へ踏み出す可能性を広げるでしょう。

日本の無人探査の中で培われてきた宇宙探査技術が、世界の有人宇宙開発の可能性を大きく押し広げる。MMXはそのきっかけともいえる唯一無二のプロジェクトです。いま人類は、地球を飛び出し、月へ、そして火星へ向かう未来を本気で描き、一歩ずつ確実に進んでいこうとしています。そのなかで、日本の強みを生かし、さらなる高みへ。そして、新たな強みを獲得し、人類としての飛躍に貢献する。その鍵となるのがMMXです。

火星圏から地球へ戻るということは、火星から見れば「地球への初めての到達」です。火星にとっての宇宙史が始まる瞬間とも言えるのかもしれません。

この大きな挑戦を、皆さんと見守れることを嬉しく思います。
これから始まるMMXの長い旅路をぜひ一緒に応援してください。

MMXいってらっしゃい!日本、そして地球にはたくさんの応援団がいるよ。
火星への旅を思いきり楽しんで。また地球に帰ってくる日を楽しみにしています。

諏訪理宇宙飛行士の就任メッセージ

このたび、MMX広報アンバサダーに就任した、JAXA宇宙飛行士の諏訪理です。

MMXは、種子島から打ち上げられ、遥か火星へと旅をします。火星衛星の詳細な観測とサンプル採取というミッションを遂行し、その成果を地球へ持ち帰る ― まさに壮大な挑戦です。このミッションは、地球惑星科学の観点から太陽系の成り立ちに迫るというだけでなく、深宇宙探査へと時代の軸足が移りつつある今、新たな探査技術を獲得するという意味でも極めて重要な一歩です。

火星への長い道のり、そして調査を終えて地球へ帰還するまでの旅は、困難と挑戦の連続です。ISSまでが短距離走だとすれば、月はマラソン、火星はウルトラトレイルラン。同じ「宇宙探査」でも、まったく異なる種目と言えるかもしれません。それでも、その先に人類の未来が広がっているという点は共通しています。火星衛星の起源や火星圏の進化の過程を明らかにすることで、太陽系の惑星形成の謎に迫り、将来、人類が火星を目指すための大きな礎となるはずです。

私は2027年頃にISS長期滞在ミッションに参加予定ですが、私のISSへの道と、MMXの火星への道は時期を同じくします。私がISSに滞在するころ、MMXは火星の周回軌道に到達している予定です。地球低軌道から、MMXが挑む火星を見上げるその日を、今から楽しみにしています。

ぜひ皆さんと一緒に、このプロジェクトの意義を考え、応援し、盛り上げていきましょう。

◾️ お問い合わせ先
JAXA MMX 広報担当: mmx_outreach@ml.jaxa.jp