第9回宇宙科学研究所賞(2022年度)

JAXA宇宙科学研究所は、宇宙科学・探査プロジェクトの実施にあたり顕著な功績又は貢献のあった外部機関所属の方々に『宇宙科学研究所賞』を授与しています。

第9回宇宙科学研究所賞は、特別賞を含む以下4名の方々に、2023年1月6日に授与されました。
JAXA宇宙科学研究所はこのような機構外からの協力・支援に心から感謝するとともに、この4名の方の今後ますますのご活躍を期待します。

左から、藤本副所長、Dr. Zolensky、Prof. Ireland、Dr.Green(スクリーン)、谷本氏、國中所長。

受賞者名・所属受賞件名・受賞理由
(特別賞)
Dr. James Green
(元NASA HQ SMD Planetary Science Division Director, 前NASA Chief Scientist)
『ISAS小惑星探査ミッションに対する深い理解に基づく、日米協力関係構築への貢献』

同氏は「はやぶさ2」ミッションにおいて、早い段階からこの計画の価値に深い理解を示し影響力のある立場から日本の太陽系探査の推進に繋がる支援をされました。
さらにMMXの立ち上げにおいても日米の良好な協力関係構築の発展に大きく貢献されました。
Dr.Michael Zolensky
(NASA/JSC)

Prof.Trevor Ireland
(University of Queensland)
『「はやぶさ」、「はやぶさ2」の地球帰還カプセル回収における国際証人としての貢献』

同氏は、「はやぶさ」・「はやぶさ2」の地球帰還カプセル回収において回収地点である豪州ウーメラにおけるカプセル回収作業に国際証人として立ち合い、科学的な見地から回収隊の行った作業が正しく行われたことを保証する役割を果たす貢献をされました。
谷本 和夫 氏
(明星電気株式会社)
『宇宙科学における世界トップクラスの観測機器開発及び人材育成への多大なる貢献』

同氏は、観測機器技術が世界レベルに達していなかった日本の宇宙科学の初期から、ISASとともに技術レベルの向上に取り組み、世界的トップレベルの観測機器技術開発を推し進めることに大きく貢献されました。
さらにその開発過程において技術開発はこう進めるべきであるという強い方向性を示し、人材育成においても多大なる貢献をされました。