今年度の特別公開は、諸般の制限緩和を受けてオンラインと現地開催のハイブリッド方式で2022年10月21日(金)・22日(土)の2日間にわたり開催致しました。

初日10月21日(金)は昨年に引き続きオンライン開催となりました。最新の研究・プロジェクトや将来計画について、ライブ&事前録画形式の全23番組を配信致しました。各グループとも少しでもわかりやすく、かつ楽しんで皆様に研究の最前線をお伝えしようと、これまで以上に様々な趣向を凝らして番組を製作致しました。8時間以上にわたるYouTubeライブ配信にも関わらず、多くの方にご視聴頂きました*。またライブ配信中にはチャット欄にて積極的なコメントやご質問を頂きました。たくさんのご視聴、まことにありがとうございました。(*両日のライブ配信合計:2022年11月14日現在で約9,000回再生)

今回の企画・準備・運営も宇宙研若手有志メンバを中心に編成された実行委員会によって進められました。オンライン特別公開は今回で3回目となり、ノウハウも蓄積されて今回は大きなトラブルなく無事に終えることができました。メンバの入れ替えはあるものの、しっかり技術は継承しつつ新たな試みや企画への意欲はますます高まっており、今後のオンライン特別公開や情報発信にもまだまだご期待頂けそうです。

一方、およそ3年ぶりとなる相模原キャンパス公開は、入場者数の制限を設けたものの5,000人規模の入場者数を予定し、万全の感染症対策を施しつつ実施されました。オンラインによる入場予約方法や入場受付の方法などについてはできるだけシンプルにすることを心がけました。
来場者の皆様のご協力もあり、おかげさまで開催にあたっては大きな混乱はありませんでした。

久しぶりの実物展示、体験コーナなど、従前の規模には及びませんでしたが、それでも各ブースの担当者は精一杯努力をさせていただきました。一部のブースではお待ちいただくこともありましたが、多くの皆さんが満足していただけたように思います。
中庭では例年通り銀河連邦の出店がありましたし、相模原市との連携協力により昨年暮れから実施しておりますフードトラックを配置するなど食を通じた交流をはじめ、来場者の皆様への各種サービス拡充も積極的に進めました。
その結果、多くの来場者の方が比較的長い時間滞在されていたようです。

また、遠方の方や今回入場できなかった方にも現地の様子をお伝えするべく、生放送番組「そらむすび」を配信致しました。アーカイブを公開しておりますので、当日現地にお越し頂いた方もぜひご覧ください。

実行委員メンバ、特にコロナ禍の間に宇宙研へやってきたメンバにとっては、多くの来場者を伴う特別公開は初めての経験でした。
次の開催では従前のように入場制限のない形の開催となることを切に願っております。
今後も宇宙科学の魅力を発信するとともに、より多くの皆様に我々の思いが伝わるようなイベントとして開催していくことを目指します。