欧州宇宙機関(ESA)が主導し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した熱赤外カメラ(TIRI)を搭載する二重小惑星探査計画Hera探査機は、スペースX社のファルコン9ロケットによって、2024年10月7日23:52(JST)にケープカナベラル宇宙軍施設(アメリカ合衆国フロリダ州)から打ち上げられました。
ESAによると、Hera探査機の初期捕捉およびソーラーアレイ展開が完了し、所定の軌道に投入されたことが確認されました。
ご協力頂きました関係各方面の皆様に、深く御礼申し上げます。
(宇宙科学研究所太陽系科学研究系 准教授 /
Hera所内プロジェクトチーム プロジェクトチーム長 岡田 達明 コメント)
「Heraは今、大きな関門を突破して二重小惑星ディディモスとディモルフォスに向けて旅立ちました。プラネタリーディフェンス~小惑星の地球衝突回避~のための技術実証として、また地球を含む惑星の形成過程を解明の糸口となる、史上初の二重小惑星ランデブ探査として、多くの成果をお届けできるよう取り組んで参ります。」
©ESA - S. Corvaja