2016年7月13日、ソーラー電力セイルの実寸大モデルを展開し、製作精度の確認及び電力セイル上搭載機器の貼り付け作業を、一般に公開した状態で行いました。

当日、会場となった相模原市立総合体育館には、250人以上の方々にご来場いただきました。平日にもかかわらず、たくさんのご来場、ありがとうございました。

宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所では、ソーラー電力セイル探査機による木星トロヤ群小惑星探査計画の実現に向けて、探査機システム及び搭載機器の検討・開発・試験を進めています。特に、本計画で重要な「電力セイル」については、実寸大モデル(全体の1/4、一辺約50m)を2014~2015年度にかけて製作し、その製作手順の確認を行いました。展開実験は予定通りに終了し、これから詳細な解析を行う計画です。

実験参加者が並ぶ体育室で展開の合図を出す松本リーダーの写真

図1 体育室の床に養生シートを敷き詰めて準備完了。松本リーダーの合図で展開開始!(15時53分)

川口教授も参加して行われた展開実験の様子の写真

図2 「せーの」のかけ声とともに、力を合わせてやさしく展開していきます。実験には川口教授も参加。(15時57分)

大体育室に展開されたソーラー電力セイルの写真

図3 大体育室いっぱいに展開されたソーラー電力セイル。50mのセイルは巨大です。手前はIKAROSのセイル。一辺14mです。(18時08分)

展開後のセイルに電力を伝えるハーネスを貼付ける作業を進める参加者

図4 展開後は電力を伝えるハーネスを貼付ける細かな手作業が続きます。(19時57分)

実験終了時間が迫りセイルをゆっくりたたむ参加者の写真

図5 終了時間が迫ってきました。ふたたび力を合わせてゆっくりたたみ、実験終了です。(21時14分)

本計画の説明
当日の説明資料