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小型高機能科学衛星「れいめい」は、高性能な衛星搭載機器と小型衛星システムの軌道上実証という工学目的と、オーロラ科学観測という理学目的を持って、2005年8月にバイコヌール宇宙基地からウクライナ製のドニエプルロケットで光衛星間通信実験衛星「きらり」の相乗り衛星として打ち上げられました。

高い三軸姿勢制御性能を持つ「れいめい」は、オーロラ発光を引き起こす降りこみ粒子と、対応するオーロラ発光層の同時観測・撮像を時間的・空間的に高い分解能で初めて実現し、微細な構造を持つオーロラ発光層について発生機構の理解を大きく前進させました。工学的には、民生用プロセッサを採用した統合化計算機、リチウムイオン2次電池、70kg級衛星の定常的な3軸姿勢制御などの先端技術を軌道上実証するとともに、インハウス開発を主とした衛星開発は後の衛星開発を支える多くの人材を育てました。

20年にわたり運用してきた「れいめい」ですが、2025年7月に電源システムの機能不全により動作を停止したため、衛星運用を終了することとし、2026年3月4日に宇宙機の運用停止・停波を行いました。

衛星開発および運用にあたり、ご協力をいただいた関係各機関及び各位に深く感謝いたします。