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IACでは、はやぶさ2が地球に持ち帰った小惑星リュウグウの試料とはやぶさ2の模型が、オーストラリア宇宙庁(ASA)のブースで公開展示された。サンプルリターンカプセルは2020年12月、南オーストラリア州ウーメラに宇宙から帰還。オーストラリアの協力なくして、このミッションの成功はなかったと言ってよい。

IAC閉幕後の10月3日(金)夜、これらの貴重な展示物は、ASAのマディ・パークスさんとスティーブ・キャンベルさんにより、ASA本部のあるアデレードへと移送された。

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IAC2025に登場したASAの円形のパビリオン。ロケット発射からカプセル回収まで、オーストラリアの特色を生かした紹介展示になっていた。床のデザインは、オーストラリアの宇宙開発を表す3つのエリアに分かれていて、展示のテーマに合わせて月面、火星、ウーメラとなっていた。写真は、サンプルリターンカプセルの地、ウーメラを模したエリア。

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IAC2025のオーストラリア宇宙庁(ASA)の展示ブース。ISASが展示協力をした「はやぶさ2」の模型とリュウグウの試料が堂々と展示された。

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IACのASAブースにリュウグウの粒子の展示を準備している様子。ASAのスティーブ・キャンベルさんとJAXAのエリザベス・タスカー准教授が、展示サンプルの照明と観察用モニターを最終チェック。

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設置完了!― ASAのマディ・パークスさんとエリザベス・タスカー准教授が展示の位置と見え方を指差しチェック。無事に設置されたことで、笑顔の二人。

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IACのオーストラリア宇宙庁(ASA)のブースから移動のため、マディさんの手によって専用のケースに収められるリュウグウの試料。

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しっかりと梱包され、大事に運ばれる。

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IACの会場から、シドニー空港へ。まもなくチェックイン!
オーストラリアと言えば、カンガルー!オーストラリア宇宙庁(ASA)のマスコット「プラ」も同行し、リュウグウの試料がオーストラリア国内を旅する。

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飛行機待ちをする「プラ」。プラはKanganaut(カンガノート)と呼ばれている。"kangaroo(カンガルー)"+"astronaut(アストロノート=宇宙飛行士)"の造語。カンガルー宇宙飛行士の意を持つ愛称だ。

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リュウグウ試料運び隊のASAのマディ・パークスさん(左)と、スティーブ・キャンベルさん(右)。背後ではヴァージン・オーストラリア航空の客室乗務員が、はやぶさ2模型を座席にしっかり固定してくれている。作業の都合上、早めの搭載に協力いただいた。

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リュウグウ試料は常に携行し、細心の注意を払いながら移送。

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フライトは約30分遅延したものの、無事アデレードに到着。時刻は22時過ぎ。まずは安堵のひと息をついた。

(2025/11/05)