8月24日(日) 大阪・関西万博 EXPOサロンで開催された日本館トークイベント 〜宇宙・循環・つながるいのち〜 に太陽系科学研究系の臼井寛裕教授(地球外物質研究グループ長)が参加しました。

講演に先立ち、講演の内容に関する意識合わせや、宇宙における「循環」についての議論も行われました。

午後に行われた講演では、宇宙飛行士の山崎直子さんの基調講演、日本館で展示されている火星由来の隕石にまつわるエピソードを国立極地研究所 山口准教授が紹介。続いて臼井教授が「JAXAが目指す惑星探査について」講演を行い、最後は三菱未来館「JOURNEY TO LIFE」の学術総合監修を行った東京科学大学 関根教授が講演しました。

JAXA最新の研究・技術と日本伝統の技とのつながりを「循環」や「継承」をキーワードにして、日本館に展示している「SLIM」「はやぶさ帰還カプセル」「はやぶさ」「はやぶさ2」が持ち帰ったイトカワやリュウグウの実物試料を紹介。

日本館内展示の様子

「はやぶさ」帰還カプセル模型(左) イトカワとリュウグウの実物試料(右)
宇宙の成り立ちや生命の起源を探る貴重な実物試料と、はやぶさカプセル模型や試験で使用したSLIM衝撃吸収脚も含めて来年度打上げ予定のJAXA火星衛星サンプリリターンミッションMMXやアルテミス計画まで多岐にわたる内容を説明しました。

その後は、日本館企画の中心メンバーだった現内閣府の浦上審議官、司会の榎本麗美さんを加えたトークセッション。
会場からの質問も交えて、「いのちの起源やその根源となる循環が、宇宙や生命のなぞ解くことにつながる。」と 会場にいた未来の宇宙科学者、宇宙飛行士に伝わった時間でした。


万博会場西エリアにあるフューチャーライフヴィレッジにはJAXA展示ブースがあり、SLIMを始めとするJAXAの月・惑星探査計画を紹介しています。
「月に立つ。その次へ、」
万博の会期末まで約1.5カ月。日本館、三菱未来館、JAXA展示ブースで月・火星・小惑星などの惑星探査ミッションに触れてみませんか。
- https://2025-japan-pavilion.go.jp/
- https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv/mitsubishi/
- https://expo2025.jaxa.jp/
(2025/09/04)
