歴代所長:常田 佐久
略歴
常田 佐久(つねた・さく) 1954年7月14日生まれ
宇宙航空研究開発機構 理事/宇宙科学研究所 所長 理学博士
昭和53年 | 東京大学理学部天文学科 卒業 |
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昭和55年 | 東京大学大学院理学系研究科天文学専門課程修士課程 修了 |
昭和58年 | 同理学系研究科天文学専門課程博士課程 修了(理学博士) |
昭和58年 | 日本学術振興会 研究員 |
昭和61年 | 東京大学東京天文台 助手 |
昭和63年 | 東京大学理学部天文学教育研究センター 助手 |
平成04年 | 東京大学理学部天文学教育研究センター 助教授 |
平成07年 | 国立天文台 教授 |
平成16年 | [組織変更により]自然科学研究機構国立天文台 教授 (太陽天体プラズマ研究部 教授、ひので科学プロジェクト長) |
平成17年 | 国立天文台先端技術 センター長 |
平成25年 | 宇宙科学研究所長 |
受賞
平成7年度 第12回井上学術賞 |
平成19年度 国立天文台長賞 (共同受賞) |
平成20年 Axford lecture, Asia Oceania Geophysical Union (AOGS) |
平成21年 日本天文学会林忠 四郎賞 |
平成22年 英国University College London (UCL) 名誉フェロー |
平成23年 英国Royal Astronomical Society (RAS) 名誉フェロー |
これまでの研究の概要
専門は、飛翔体(人工衛星、観測ロケット、気球)を使った天文学・太陽の研究。日本の宇宙開発の黎明期であった1980年前後に大学院学生であり、日本初の太陽観測衛星「ひのとり」(ASTRO-A、1981年打上げ)計画に参画した。小田稔を中心とした日本X線天文学の先駆者達の指導を受け、硬X線望遠鏡の開発に携わった。天文学の大学院生として衛星開発に携わった日本で第1号であり、この時の体験は、現在に至るまで私の研究の原点となっている。2代目太陽観測衛星「ようこう」(SOLAR-A,1991年打上げ)の提案と軟X線望遠鏡の開発、3代目の「ひので」(SOLAR-B,2006年打上げ)の提案と可視光望遠鏡の開発および運用責任者として、これらの計画を連続して成功させてきた。我が国の天文学研究・飛翔体を使った研究の国際的地位は目覚ましく向上してきたが、これらの日本の太陽観測衛星シリーズもそれに大きく貢献している。また、衛星開発に加えて、観測ロケット(2回飛翔実験実施)および気球(2回飛翔実験実施)による新しい観測装置の実証・大学院生の指導を行ってきた。自らの開発した衛星と観測装置により、国内外の大学院生や若手研究者と共に研究を行い、太陽と宇宙磁場プラズマの研究に新しい展開をもたらしてきた。