運用終了試験衛星「たんせい4」

「たんせい4」は、M-3S型ロケットの性能試験、磁気力によるスピン軸太陽オフセット指向自動制御、フライ・ホイールによる姿勢制御試験など、将来の衛星制御方式の実験を目的として打上げられた試験衛星である。

太陽観測衛星「ひのとり」 X線天文衛星「はくちょう」

「たんせい4」は、M-3S型ロケットの性能試験、磁気力によるスピン軸太陽オフセット指向自動制御、フライ・ホイールによる姿勢制御試験など、将来の衛星制御方式の実験を目的として打上げられた試験衛星です。
第1周でヨーヨーデスピナを起動しスピン数を毎秒2.1回から毎分18回に落とし、太陽電池パドルを展開。その後、磁気姿勢制御、ホイール姿勢制御、レーザ反射器による追尾、レーダトランスポンダによる追尾、MPDアークジェットによるスピンアップおよび磁気バブルデータレコーダの記録・再生などの各種工学実験や、太陽ブラッグX線分光器による太陽フレアの観測などを行いました。また、スターマッパーやSバンドテレメータの試験、新形式の太陽電池の性能評価、熱制御用材料の性能評価、電源系管理用AH積算計の試験を行い、良好な結果を得ました。

機体データ

名称(打上げ前) たんせい4号(MS-T4)
国際標識番号 1980-015A
開発の目的と役割 M-3S型ロケットの性能試験、磁気力によるスピン軸太陽オフセット指向自動制御、フライ・ホイールによる姿勢制御試験など、将来の衛星制御方式の実験
打上げ日時 1980年2月17日 9時40分
場所 鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)
ロケット M-3Sロケット1号機
質量 185kg
形状 対面寸法最大928mm、高さ850mmの八角柱型
4枚の太陽電池パドルを備える
軌道高度 近地点521.7km 遠地点605.6km
軌道傾斜度 38.7度
軌道種類 略円軌道
軌道周期 96分
主要ミッション機器 ・太陽電池パドル
・1Sバンドテレメトリ
・太陽センサ
・地磁気センサ
・ブラッグ分光器
・電流積算計
・磁気バブル・レコーダ
運用停止日 1983年5月13日
落下日 1983年5月13日
運用 第1周でヨーヨーデスピナを起動しスピン数を毎秒2.1回から毎分18回に落とし、太陽電池パドルを展開。その後、磁気姿勢制御、ホイール姿勢制御、レーザ反射器による追尾、レーダトランスポンダによる追尾、MPDアークジェットによるスピンアップおよび磁気バブルデータレコーダの記録・再生などの各種工学実験や、太陽ブラッグX線分光器による太陽フレアの観測などを行った。また、スターマッパーやSバンドテレメータの試験、新形式の太陽電池の性能評価、熱制御用材料の性能評価、電源系管理用AH積算計の試験を行い、良好な結果を得た。