運用終了試験衛星「たんせい2」

M-3C型ロケットの性能試験、電波誘導システムの確認、第3号科学衛星に要求される地球磁場を利用した衛星姿勢制御方式の事前テストを目的として打上げられた試験衛星。

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M-3C型ロケットの性能試験、電波誘導システムの確認、第3号科学衛星に要求される地球磁場を利用した衛星姿勢制御方式の事前テストを目的として打上げられた試験衛星です。衛星のスピンを落とすためのヨーヨーデスピナ・衛星のスピン軸方向を制御する地磁気利用スピン軸方向制御装置・姿勢変化を補償するキーピング・マグネットを搭載して、姿勢制御方式をテストする実験を行いました。

機体データ

名称(打上げ前) たんせい2号(MS-T2)
国際標識番号 1974-08A
開発の目的と役割 M-3C型ロケットの性能試験、電波誘導システムの確認、第3号科学衛星に要求される地球磁場を利用した衛星姿勢制御方式の事前テスト
打上げ日時 1974年2月16日 14時00分
打上げ場所 鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)
打上げロケット M-3Cロケット1号機
質量 56kg
形状 対向面間隔75cm、高さ45cmの八角柱
全長約1.3m(センサ、アンテナ含む)
軌道高度 近地点290km 遠地点3240km
軌道傾斜角 31度
軌道種類 楕円軌道
軌道周期 122分
主要ミッション機器 (1)衛星のスピンを落とすためのヨーヨーデスピナ
(2)衛星のスピン軸方向を制御する地磁気利用スピン軸方向制御装置
(3)姿勢変化を補償するキーピング・マグネット
運用停止日 1983年1月23日
落下日 1983年1月23日
運用 内之浦における軌道投入後第1周の受信(16時8分6秒~16時18分44秒)時、地上からのコマンドでヨーヨーデスピナを作動させ、衛星のスピンを毎秒2.3回から毎分11.3回に低下させた。また、打上げ当初軌道面にあった衛星のスピン軸を軌道面に対して垂直にするホイールモード実験、キーピング・マグネットを用いて軌道面の回転に追随してホイールモードを保持する実験、スピン軸を地軸に対して平行にする実験を行った。