2025年10月4日(土)に相模原市立博物館とJAXA宇宙科学研究所で「国際お月見ナイト-世界中で月を見上げて過ごす夜- 講演会&観望会」が開催されました。国際お月見ナイトは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が主導し、世界中の人々が同じ夜空を見上げることで、月を楽しむことや、月への理解を促すことを目的としており、JAXA宇宙科学研究所も相模原市立博物館と協力して小中学生向けにイベントを実施しました。

当日はあいにくの雨天により屋外での月の観望は叶いませんでしたが、事前申込みいただいた多くの方にご来場いただき、様々なプログラムを通じて充実したひとときを過ごしていただくことができました。

冒頭は今年の7月にリニューアルオープンしたばかりの博物館プラネタリウムで今夜の星空をご紹介し、満天の星空と8K映像の大きな月をご覧いただきました。拡大した月を投影したときには、表面のクレーターひとつひとつがはっきりと見え、その迫力から会場でどよめきが起こりました。

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(クレジット:GOTO/Evans & Sutherland)

引き続き元SLIMプロジェクト ペイロードマネージャーの大竹 真紀子 岡山大学教授より「SLIMで見た月面から得られた科学的成果」と題して講演を行いました。

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月の起源を探るため、SLIMが観測した成果にみなさん興味津々!たくさんのご質問もいただきました。

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イベント後半は、夜のJAXA宇宙科学研究所へ歩いて移動し、「MMX」1/2模型のご紹介や宇宙科学探査交流棟をご案内しました。

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火星衛星探査計画「MMX」 1/2模型

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小型月着陸実証機「SLIM」の試験用モデル(実物大)を説明

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夜のM-Vロケット前で思い出の一枚

天候には恵まれなかったものの、「お月見」という文化を通じて国際的なつながりを感じられる夜となりました。皆様にとって、月がより身近なものになりましたら幸いです。ご参加いただき、ありがとうございました。

(2025/10/21)