小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから採取した微粒子を地球に送り届けたのは2010年6月13日。
銀河連邦 * は、6月13日を「はやぶさの日」と制定し、毎年相模原市内でもいろいろな形でイベントが開催されてきました。
そんな「はやぶさweek」の6月8日に、相模原市役所が中心になり、JAXA相模原キャンパスと相模原市立博物館で、子どもから大人まで楽しめる企画がたくさん実施されました。その様子をレポートします。
JAXA相模原キャンパス宇宙科学探査交流棟では、「はやぶさ」、「はやぶさ2」を通して培った技術を生かし、世界初の火星圏からのサンプルリターンを行う火星衛星探査ミッション MMXへの応援メッセージを募集。
ちっちゃい手で一生懸命MMXを描いてくれた新進気鋭の応援団から「はやぶさ」からの長きにわたるベテランの応援団まで。こんなに多くの皆さんに推していただいているのだと、プロジェクトは心のこもったメッセージに勇気をもらっています。
交流棟の前には、「はやぶさ」に因んで命名された「特別高度救助隊 スーパーレスキューはやぶさ」の皆さんが駆けつけてくれました。
子どもも大人もその勇姿に大興奮。実際に消防車に乗り込んでの撮影や、急遽救助活動の実演展示もやっていただき、大人気を博しました。隊員の皆さんも来場者との交流に終始笑顔。その笑顔は次回ご披露ということで、今回は背中で熱く語っていただきました。
午後、市立博物館ではMMX/澤田 弘崇ファンクションマネージャによる講演会が開催されました。
講演はオーストラリアでの小惑星リュウグウサンプル回収の話しからスタート。MMXの進捗等小惑星探査の歴史を駆け足で巡りました。
来場者との一問一答では、「はやぶさ2#」のように、MMXも拡張ミッションは計画されていますか?」という、打ち上げもこれからなのに、さらに先の話しにまでおよび、MMXの期待値の高さを改めて知ることになります。
また、「私たちの応援が直接届いたり、形になったりするような仕組みはないですか?」という、思わずこちらの目頭が熱くなるような質問も。。。
澤田ファンクションマネージャも誠実に一問一答に対応して、講演会の幕が降ろされました。
しかし・・・幕が降りてからも質問の列はなかなか途切れませんでした。
市立博物館の別の会場では、「はやぶさ2」のVR体験と宇宙教育センターが開発したマイクラ月ワールド「ルナクラフト」のミニゲームに列ができていました。
宇宙服の試着も大人気です。
交流棟の裏にはキッチンカーが6台待機。燃料をチャージして新たな「探査」に出発!!
* 銀河連邦 JAXAの施設がある(またはあった)5市2町によって1987年に設立された自治体の交流組織。
(2025/06/23)