2020年12月6日、「はやぶさ2」は新たな深宇宙の旅へと飛び立ちました。次の目的地は、1998 KY 26という、直径30m程度の非常に小さな天体です。これまでに予定していたミッション全てが順調に進んだため、余分に搭載していた燃料で到達することが可能なのです。但し、到着は2031年。その間、小惑星2001 CC21へのフライバイ(2026年)や、2回の地球スイングバイ(2027、28年)を予定しています。既に全てのミッションをやり切った「はやぶさ2」に、さらに10年以上の挑戦を期待するのは少し酷なようにも思いますが、諦めない心の象徴であるこの探査機は、その歩みを止めない限り、きっと新たな成果や感動を、我々にもたらしてくれるでしょう。さあ、「はやぶさ2」、共に新しい旅を始めよう。次に見える景色はどんなところだろう? 早くも胸の高鳴りが止まらない!