8月10日(月)、12日(水)、13日(木) の3日間。JAXA相模原キャンパスの宇宙科学探査交流棟で、今年度予定されている宇宙科学研究所(ISAS)の3つの探査ミッションについて、研究者が直接展示模型やモニターを使って解説する企画を行いました。
夏休み期間ということもあり参加者が100名を超す日もあって大盛況。

8月10日(月)は「水星磁気圏探査機「みお」 ~もうすぐ水星に到着~」
11月の水星到着、12月から観測開始する予定である「みお」について観測機器や、過酷な環境での熱対策などを「みお」同様に熱いけど冷静に説明しました。

説明者(プロマネです)がしゃがんで「みお」を説明

説明をうけ、おもわず下からみたくなる探査機

8月12日(水)は「二重小惑星探査計画「Hera」 ~プラネタリ・ディフェンスミッション始まる~」
NASAのDARTが2022年9月27日(日本時間)に秒速約6kmで小衛星ディモルフォスに衝突(わざとです)。
今、ESAのHeraが向かっており、11月からDARTの衝突の影響による軌道や自転の状態や、DARTによる衝突クレータの形や大きさを詳しく調べます。ISASはHera搭載の熱赤外線カメラTIRIで調査に貢献。これらはJAXAが世界の研究機関と協力して取り組んでいるプラネタリー・ディフェンス(地球防衛)= 地球に近づく小惑星などの天体を早期に発見し、軌道を精密に計算して地球への衝突の可能性を調べ、衝突の可能性がある場合には対応策を検討し実行する取り組みのひとつです。と紹介しました。


Heraの説明あとは2029年4月13日(金)に地球に非常に近いところ、最接近時は地上約3万2,000kmまで近づく(静止衛星の高度より低い)小惑星アポフィスのこと。
大きさは約340mと推定されており、地球に衝突する心配はないのですが、これほど大きな天体がここまで近づくのは観測史上初めて。JAXAのDESTINY+やESAのRAMSESなど世界中が協力して観測や探査の準備が進められていることを参加者にお伝えすることができました。
8月13日(木)は「小惑星探査機「はやぶさ2」拡張ミッション ~トリフネ・フライバイ成功~」


7月5日(日)小惑星トリフネ・フライバイをした「はやぶさ2」の活躍をリームリーダーが生解説。これまで行われた太陽系天体のフライバイ探査の中で最小の距離(400m)の軌道制御に成功し、新たな小惑星を調べるという惑星科学に加えてプラネタリー・ディフェンスの検証において歴史的な一歩を踏み出した技術とチームワークに参加者から拍手をいただきました。

探査機の前でも軌道誘導制御の難しさなどを説明。

今回の企画では、各日の要所で火星衛星探査計画(MMX)も紹介。
10月20日(火)に種子島宇宙センターから打ち上げる予定のMMX探査機とあわせて今回紹介したISASのホットな2026ミッション。
最新の宇宙科学研究の魅力を直接伝えることで参加いただいた方に宇宙科学への興味・関心を喚起することが出来たアツい3日間になりました。
(2026/08/27)
