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物語「性能計算書」

リングに上るボクシングの選手のように、打上げを前にした科学衛星は、発射場の内之浦に着いてから最後の計量を済ませる。できるだけ新しい重量データを使いたいために、ロケットと衛星の軌道計算(性能計算書)は、他のシステムの『実験計画書』よりも一足遅れて独立の小冊子として編集される。以下に述べるのは、その性能計算書の表紙にまつわる、おかしなおかしな物語である。

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