第10章 たくましき仲間たち

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はるか

MUSES-Bにつけられた「はるか」という愛称は、柔らかくしかも切れのよい素敵な響きの名前である。はるか宇宙の彼方を電波でながめる、という意味合いが含まれていることは言うまでもない。恒例の実験関係者による投票では延べ191名の応募があった。アンテナを展開した衛星の佇まいからの連想からだろうか、「おりひめ」「まいづる」など美しい名前が多かったのがこのときの投票の特徴である。「はるか」と投票したのは4名だったのだが、その一人である高校2年生の中田詩子さんは、1991年に亡くなったランチャ班の中田篤の一人娘で、今回の実験期間中に内之浦を訪問された途次の応募だった。

「はるか/MUSES-B」

「はるか/MUSES-B」

なお、国際的にはHALCA(Highly Advanced Laboratory for Communications and Astronomy)と、実験主任の上杉邦憲と衛星主任の廣澤春任の「わざ」でこじつけた。また、プログラム名のVSOP(VLBI Space Observatory Programme)は、森本雅樹、西村敏光両酒豪の執念の命名。

いわゆる傑作がほとんどない投票だったのも特徴だが、その中で文句無し河本正光さん(松下通信)の「大風呂敷」がISASニュース編集委員長賞に選ばれた。河本さんには、記念品として赤い大風呂敷が贈呈された。

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