第10章 たくましき仲間たち

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さまざまな「ガイジン」模様

宇宙開発は、お金がかかる。天下のアメリカと言えども、華やかなプロジェクトの陰で、提案が認められず泣いている人も少なくない。だから、自国で思うように研究が進められない場合は、自分の興味に沿って、外国に研究の足掛かりを得ようとする人も沢山出てくる。日本の宇宙科学がまだヒヨッコだったころは宇宙科学研究所のキャンパスに外国人研究者を見ることは大変少なかったが、今ではアメリカ・ヨーロッパの有名な大学からドクター論文のデータを取得するために宇宙研を訪れる大学院生や、共同プロジェクト・共同研究のために長期にわたって宇宙研に滞在する研究者も増えている。

日本の国際化に連れて、英語の辞書にも“gaijin”という単語が登場するようになってきているが、これらの「ガイジン」研究者が内の浦の発射場を訪れると、様々な「ガイジン」模様が繰り広げられる。日本式の旅館にどうしても泊まりたがる人がいるかと思えば、西洋式でなければダメという人もいる。一般的に見ると、和式の風呂やトイレで苦労しながらも、何とか頑張って日本式の生活を経験しようとする人が増えている。

旅館でアメリカの友人と相部屋になり、1日の仕事を終えて部屋に帰ってきたところ床の間にスリッパがきちんと揃えて脱いであったり、旅館の風呂の栓を抜かれてしまったり、靴のままで畳を歩いていたり、面白い話が一杯ある。中には、日本酒のお酌のしかたや正座の練習まで試みる「ガイジン」女性研究者もいるほどである。

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