第4章 初期のミューと宇宙科学

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新しい太陽像

近代科学の初期における黒点の発見を初めとして、黒点の磁場、コロナが超高温であること、高エネルギー現象や太陽が実は変光星であることなど、多くの発見によって、太陽天文学は現代の天体物理学に貴重な知識を提供してきた。しかしなお、地球の母であるこの星は、コロナはなぜ百万度もの高温になるのか、黒点の11年周期はなぜ起きるのか、太陽フレアはなぜ起きるのか、など多くの謎を持っている。

X線星の正体はブラックホールや中性子星と分かってきたが、実は最も身近な宇宙のX線源は太陽である。太陽は11~12年周期で活動を繰り返している。活動の最盛期には、しばしばフレア(炎)を吹き上げ、強いX線を放射する。

太陽活動期のさなか、1981年2月21日に、科学衛星「ひのとり」がブラッグ結晶分光装置、蛍光比例計数管、硬X線・ガンマ線検出器、そして超精密級の回転すだれコリメーターを用いた太陽望遠鏡などを搭載して打ち上げられた。これらの搭載機器は見事な連携を見せ、太陽表面やその上を竜のようにはい回るX線フレアのデータが、太陽物理学者たちによって得られたのである。

「ひのとり」太陽X線二次元像観測装置

「ひのとり」太陽X線二次元像観測装置

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