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機上データ処理装置と地上データ処理

「はくちょう」には、観測したデータを効率よく地上に伝送するために、近藤一郎を中心に開発した機上データ処理装置が初めて搭載された。これは、データの編集、X線の強度変化やエネルギーの分布を処理し、また観測器の動作を詳細に制御するため、通常のコマンド4項目を用いて16の機器にその動作を指定する8ビットの情報を伝えるなど、従来にない特長を持ったものである。これによって、多くの観測データの処理が行われた。

一方、地上においては、当時急速に発達したコンピュータによる処理が盛んに行われるようになっていた。「はくちょう」のデータ処理においても、内之浦では、ミニコンピュータ(U-200)によるデータのクイックルック、姿勢データの取得と処理、データ伝送などが行われた。また駒場では、大型コンピュータ(F230-38、F230-75)による最終的な観測データ処理、解析などが敏速に行われた。

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