第4章 初期のミューと宇宙科学

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磁気圏観測の新しい時代

1978年には二つの科学衛星が打ち上げられた。国際磁気圏研究(IMS)に参加した「きょっこう」と「じきけん」である。「きょっこう」は、オーロラ像を紫外線でとらえることが焦点となり、これに粒子観測、プラズマ波動及びプラズマの密度と温度等の観測装置が積まれていた。また「じきけん」には、オーロラ電波を詳細に解明することを中心に、波動粒子相互作用の研究にかかわる粒子及びVLF電波、さらに磁場やプラズマ密度等の計測・電子ビームや高周波電界の注入によるアクティブ実験が行なわれた。この観測は、地球が宇宙に向ってコヒーレントで強い電波を放射する電波星であることを示してくれた。こうして二つの衛星観測の成功は、IGY以来蓄積されてきた日本の宇宙観測研究の成果を世界に問うにふさわしいもので、その技術及び科学的背景のレベルは世界に比肩するまでになったことを示し、その意義は極めて大きい。再び1961年7月に参加したK-8時代をふりかえっても、感無量のものがある。

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