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宇宙科学の最前線

2007年後期

2008年1月29日更新

超新星残骸で加速される宇宙線	 高エネルギー天文学研究系 宇宙航空プロジェクト研究員 内山泰伸

宇宙の彼方から地球にやってくる高エネルギー粒子(宇宙線)の謎に、2つのX線天文衛星(日本の「すざく」と米国の「チャンドラ」)を使って挑戦しました。観測の結果、宇宙線が超新星残骸の衝撃波によって加速されていることがはじめて分かりました。
(ISASニュース 2007年12月 No.321 掲載)

2007年12月25日更新

地球の風,金星の風	 宇宙科学共通基礎研究系 准教授 今村 剛

風は我々の住む地球の温度を快適に保つ上で大きな役割を果たしています。一方、身近な惑星である金星は地表温度が460℃にも達し、また秒速100mの「超回転」と呼ばれる風が吹いています。2010年に打ち上げられる金星探査機PLANET-Cは、金星はもとより他の惑星の気候メカニズム解明にも貢献します。
(ISASニュース 2007年11月 No.320 掲載)

2007年11月26日更新

固体ロケットの研究 世界一から世界一への挑戦	宇宙輸送工学研究系 教授 元 M-Vプロジェクトマネージャ 森田泰弘

日本が世界に誇る固体ロケット技術。昨年、運用を終えたM-Vロケットの後継機となる次世代固体ロケットシステムでは高性能、低コストという相反する要求を同時に実現します。さらに機体の改良のみならず高頻度の衛星打ち上げを可能にする打ち上げシステムの革新も目指します。
(ISASニュース 2007年10月 No.319 掲載)

2007年10月19日更新

謎のX線放射の起源は太陽風だった!
「すざく」がとらえた地球近傍における太陽風からの輝線放射	金沢大学大学院自然科学研究科 准教授 藤本龍一

2005年7月に打ち上げられたX線天文衛星「すざく」が、従来、謎とされていた軟X線背景放射の増光現象をとらえました。さらに、得られた詳細なデータから、その原因が太陽風イオンの電荷交換反応によるものであることが明らかにされました。
(ISASニュース 2007年9月 No.318 掲載)

フォトルミネッセンスを用いた太陽電池用半導体基板の品質評価〜1秒以下で微細な欠陥分布をとらえる〜 宇宙探査工学研究系 教授 田島 道夫

太陽電池の生産が急成長を続けています。その更なる発展にとって新しい品質評価技術の開発が大きな役割を果たします。大量の試料を短時間に、かつ高精度で評価できるフォトルミネッセンスを利用するさまざまな評価方法の開発が進められています。
(ISASニュース 2007年7月 No.316 掲載)