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宇宙科学の最前線

2011年前期

2011年8月26日更新

イトカワの砂

2010年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は、その後の調査で小惑星イトカワのものと分かりました。イトカワの岩石質の微粒子は「はやぶさ」のサンプル容器から特殊な石英プローブなどを使って回収されました。回収作業および回収された微粒子の初期分析結果の概要を紹介します。
(ISASニュース 2011年6月 No.363 掲載)

2011年7月28日更新

電気ロケット技術 Game Changing Technology

ISASが独自に開発したマイクロ波放電式イオンエンジンは、幾多の困難を乗り越え地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の成功を支えました。このエンジンは強健性、操作容易性を備え、さらに軌道設計の柔軟性を可能にします。これからもさまざまな革新的電気ロケットの技術開発を進めます。
(ISASニュース 2011年5月 No.362 掲載)

2011年6月27日更新

「あかり」による中間赤外線 全天サーベイ観測

赤外線天文衛星「あかり」では、搭載された2種類の観測装置による中間赤外線全天サーベイが行われました。観測の対象は宇宙のはじまり、そして生命のはじまりです。超新星残骸での固体粒子生成の現場を捉えるなど、この観測によって宇宙のさまざまな物理現象解明のための貴重な成果が得られています。
(ISASニュース 2011年4月 No.361 掲載)

2011年5月31日更新

宇宙用半導体集積回路の開発 宇宙・民生共使用戦略

科学衛星などの宇宙機はエレクトロニクスの塊といえます。しかし民生用LSIは宇宙での厳しい放射線環境に対する耐性に不安があり、高機能な宇宙用LSIのほとんどは海外から輸入されています。このたび宇宙・民生共使用戦略をベースに安価で高機能な宇宙用LSIの開発に成功しました。
(ISASニュース 2011年3月 No.360 掲載)

2011年5月16日更新

MAXIが見たブラックホール連星

MAXI(Monitor of All-sky X-ray Image)は、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された全天X線監視装置です。同じくX線で天体を観測する「すざく」が、空の一点を精密に長時間観測するのとは対照的に、MAXIはISSが地球を一周する92分ごとにレーダーのようにほぼ全天を掃天し、さまざまなX線源の活動を監視します。
(ISASニュース 2011年2月 No.359 掲載)

2011年4月4日更新

IKAROSのソーラーセイル航行技術

2010年5月に打ち上げられた太陽光圧で加速する小型ソーラー電力セイル実証機IKAROSは、同年12月に金星を通過し、その間におよそ100m/sの加速量を得ました。IKAROSによるさまざまな技術実証のうち、本稿では姿勢系システムに関して紹介します。今回得られたソーラー・セイル技術は、将来の深宇宙探査を大きく変えることでしょう。
(ISASニュース 2011年1月 No.358 掲載)