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宇宙科学の最前線

2007年前期

2007年7月7日更新

小天体研究を通した太陽系の理解〜地上観測研究と隕石分析研究の橋渡し〜 固体惑星科学研究系手 助手 安部 正真

太陽系の物質科学的な研究は主に隕石の分析と地上からの小惑星観測によって進められてきましたが、解明できない大きな矛盾も残っていました。その謎に挑んだ小惑星探査機「はやぶさ」の観測結果を紹介し、さらに太陽系の起源と進化を探る「はやぶさ」以降の探査に対する期待を語ります。
(ISASニュース 2007年5月 No.314 掲載)

使いやすく将来性のある無毒液体推進系〜宇宙輸送の新時代を切り拓く〜 宇宙輸送工学研究系 助手 徳留 真一郎

教育にも利用できる無毒液体推進系として、亜酸化窒素とエタノールを使うエンジンの研究が進められています。すでに燃焼実験も行われており、将来の固体ロケットや再使用型宇宙輸送システムでの利用を視野に入れて、フライトモデルを5年以内に開発することを目指しています。
(ISASニュース 2007年4月 No.313掲載)

X線分光観測で探る激変星の物理 高エネルギー天文学研究系 教授 石田 学

激変星は2つの星から構成され、その明るさは激しく変動します。2つの星の間に形成される降着円盤や境界層の性質を含め激変星については多くの謎があります。現在運用中のX線天文衛星「すざく」も含めた最新の優れたX線分光観測で、それらの疑問が次々と解明されています。
(ISASニュース 2007年3月 No.312掲載)

オーロラの起源粒子を運ぶ宇宙空間ガスの渦 宇宙探査工学研究系 助教授 坂井 真一郎

2005年に打ち上げられたオーロラ観測衛星「れいめい」は重量70kgの小型衛星で、その特徴は可能な限りインハウス(担当者自らの手作り)で開発を進めるということでした。ここでは観測衛星にとって特に重要な姿勢制御系の開発で得られた教訓や問題点を振り返ります。ここで得られた経験は、将来の衛星開発にも生かされます。
(ISASニュース 2007年2月 No.311掲載)