宇宙航空研究開発機構 サイトマップ

TOP > レポート&コラム > 宇宙科学の最前線 > 2006年後期

宇宙科学の最前線

2006年後期

オーロラの起源粒子を運ぶ宇宙空間ガスの渦 宇宙プラズマ研究系 助手 長谷川 洋

夜空に輝くオーロラは、荷電粒子が地球の大気に入り込むときに起きます。その荷電粒子の源は太陽風です。太陽風と地球磁場に関する最新の研究状況と新たな発見、さらに複数の衛星が編隊飛行を行って観測を行う将来計画も紹介します。
(ISASニュース 2006年12月 No.309掲載)

宇宙インフレータブル構造物 宇宙科学研究本部 宇宙構造・材料工学研究系 助教授 樋口 健

東京ドームに代表される膨張式構造物は、大きなスペースを確保できる、軽量化できる、機構部品を減らせるなどの特徴があり、宇宙においてもその長所を生かすことができます。建造に必要な3つのプロセス、展開、膨張、硬化に関する技術の概要と今後の宇宙における応用について紹介します。
(ISASニュース 2006年11月 No.308掲載)

雷放電観測の展開 対流圏から超高層大気,そして惑星へ 東北大学大学院理学研究科 講師 高橋 幸弘

雷はわれわれのごく身近にある発光現象の一つですが、いまだに解明されていない多くの謎を持っています。雷に関する最新の観測や研究の状況、さらに現在計画中の宇宙望遠鏡による太陽系惑星の大気観測の構想を紹介します。
(ISASニュース 2006年10月 No.307掲載)

「はるか」が生み出した次期スペースVLBIミッション「VSOP-2」 次期スペースVLBIワーキンググループ主査 平林 久

多くの画期的な成果をあげた「はるか」とVSOPミッション。その後継となるASTRO-G衛星によるVSOP-2計画がISASの第25号科学衛星計画として認められました。大幅な性能改良によって、VSOP-2計画は天文学の未知の領域に挑戦します。
(ISASニュース 2006年9月 No.306掲載)

アナログ集積回路のすすめ 宇宙探査工学研究系教授 池田 博一

デジタル回路全盛の時代ですが、アナログ回路も宇宙システムにとって必須のものです。しかし、アナログ回路は設計手法が定型化していないなどの理由により、その利用がなかなか広がりません。この状況を打破すべくOpen-IPという仕組みを構築し、アナログ回路の利用拡大、技術向上を目指す取り組みを紹介いたします。
(ISASニュース 2006年8月 No.305掲載)

ディープインパクト探査が明らかにする彗星と太陽系の謎 東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻助教授 杉田 精司

2005年7月4日、米航空宇宙局(NASA)のディープインパクト探査機の子機がテンペル第1彗星に衝突しました。この世界で初めての試みは地球上の望遠鏡からも観測され、そこで得られた成果は太陽系の起源と進化の解明に大きな手掛かりをもたらすものです。この観測から得られた新しい知見とそれに基づく最新の研究成果を紹介します。
(ISASニュース 2006年7月 No.304掲載)