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宇宙科学の最前線

2012年後期

2013年3月18日更新

宇宙構造物の面形状を格子投影法で測る

人工衛星の小型・高性能化の流れの中では、効率よく収納できかつ軽量な宇宙展開構造物が求められています。これらの開発において不可欠な、軌道上表面形状の定量的なその場計測に有効な手段として、格子投影法があります。計測対象を短時間に計測できるなどさまざまな利点を有したこの手法の研究開発の状況を、実例を示して紹介します。
(ISASニュース 2012年12月 No.381 掲載)

2013年2月27日更新

極端紫外線分光で分かる惑星プラズマ環境と惑星大気流出

波長が105nm以下の紫外線を極端紫外線と言います。目に見えないプラズマや大気を観測することができる極端紫外線で、地球とは異なる環境の木星、金星などの磁気圏や大気圏の特性を調べるプロジェクトが進んでいます。これらの理解が地球環境の再認識、さらには太陽系などの形成・誕生・進化の理解につながることが期待されます。
(ISASニュース 2012年11月 No.380 掲載)

2013年1月25日更新

柔らかい大気圏突入機の実現に向けて 〜シイタケ型実験機はいかにしてつくられたか〜

上空で傘のような空気ブレーキを広げてフワリと大気圏に突入する「展開型柔軟膜構造エアロシェル」の実用化に向けた研究開発が進んでいます。2012年8月には、観測ロケットS-310-41号機によって大気圏突入実証試験が行われました。
(ISASニュース 2012年10月 No.379 掲載)

2012年12月5日更新

観測ロケットを用いた超高層大気領域の研究

電離圏(超高層大気領域)は、我々が生活する地上とも宇宙空間とも異なる極めて特異な領域です。この空間について「その場」での観測を可能にする手段が観測ロケットです。観測ロケットによる実験を例としてあげながら、超高層大気領域の研究と最新の成果を紹介します。
(ISASニュース 2012年9月 No.378 掲載)

2012年11月9日更新

次世代の宇宙輸送はハイブリッドロケットで!

ハイブリッドロケットは燃料を個体で、酸化剤を液体で搭載するロケットで、安全性、高性能、環境に優しい、高機能など様々の長所があります。将来の有人宇宙輸送や安価な物資輸送のニーズに応えられるものと期待されています。現在、大学と宇宙研の研究者が、ハイブリッドロケットのさまざまな課題についての研究に取り組んでいます。
(ISASニュース 2012年8月 No.377 掲載)

2012年10月12日更新

「超広角コンプトンカメラ」による放射性物質の可視化に向けた実証試験

2011年3月に発生した原子力発電所の事故により、放射性物質を含んだ塵が拡散しました。放射性物質中の原子核が崩壊する過程ではガンマ線が放出されます。JAXAは天文観測のための高感度ガンマ線センサーの開発を行っていますが、その技術をベースに「超広角コンプトンカメラ」を開発し、放射性物質の除染に貢献する取り組みを行っています。
(ISASニュース 2012年7月 No.376 掲載)