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宇宙科学の最前線

2008年後期

2009年1月29日更新

宇宙天気の科学 研究開発本部・宇宙科学研究本部 宇宙環境グループ グループ長 小原隆博

太陽からの放射線で衛星が機能停止を起すことがあります。変動する宇宙環境は「宇宙天気」と呼ばれています。太陽や地球の嵐を予知することは、衛星や宇宙飛行士を守る上で必須です。今までに解明された宇宙天気に関するメカニズム、さらに宇宙天気予報に対する取り組みの現状を紹介します。
(ISASニュース 2008年12月 No.333 掲載)

2008年12月25日更新

「すざく」が追う謎の「暗黒加速器」の正体 高エネルギー天文学研究系 日本学術振興会 馬場 彩

超高エネルギーに加速された荷電粒子(宇宙線)は100年近く前に発見されました。しかし、いまだにそれが宇宙でどのように加速されているのかよく分かっていません。一方、2005年にドイツのガンマ線望遠鏡(HESS)チームが不思議な天体を発見しました。それらは宇宙線の加速源と考えられ、日本の「すざく」衛星とHESSがその正体を解明しつつあります。
(ISASニュース 2008年11月 No.332 掲載)

2008年12月1日更新

低環境負荷の推進剤を開発する 宇宙輸送工学研究系 准教授 堀 恵一

固体ロケットや衛星用スラスターの推進剤に関しては、「高性能」「高信頼性」「低価格」といった条件に加え、「低環境負荷」が重要な要件となってきました。現在、世界をリードする新しい燃料の研究開発が進められています。
(ISASニュース 2008年10月 No.331 掲載)

2008年10月16日更新

小惑星イトカワを探る その後の進展 宇宙情報・エネルギー工学研究系 准教授「はやぶさ」プロジェクトサイエンティスト 吉川 真

「はやぶさ」が小惑星イトカワに到着してから3年がたち、「はやぶさ」が取得したデータの解析も着々と進んでいます。ようやく取得データ全体が見渡せるようになり、イトカワに対する理解が深まってきました。初期のデータ解析以降の進展について簡単に報告します。
(ISASニュース 2008年9月 No.330 掲載)

2008年9月18日更新

割れても割れないセラミックス 繊維強化セラミックス、繊維強化炭素複合材料 宇宙構造・材料工学研究系 准教授 後藤 健

セラミックスや炭素は、耐熱性、耐薬品性などの優れた特性を持つ一方で、「もろさ」という欠点もあります。JAXAでは脆性破壊を起こしにくいさまざまなセラミックスの研究が行われており、世界的にまだ実用化されていない大型の高性能な繊維強化セラミックス製燃焼チャンバーの開発を目指しています。
(ISASニュース 2008年8月 No.329 掲載)

2008年8月26日更新

「ひので」で見えてきた太陽風の源 坂尾太郎 宇宙科学共通基礎研究系 准教授

私たちの日々の生活にも関係する太陽風ですが、太陽のどこから、どのように吹いてくるのかよく分かっていません。太陽観測衛星「ひので」が、太陽風の源を初めて直接観測することに成功しました。これによって謎の多い太陽風の研究が大きく進展することが期待されます。
(ISASニュース 2008年7月 No.328 掲載)