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宇宙科学の最前線

2014年後期

2015年1月21日更新

宇宙空間における粒子加速問題と木星磁気圏 惑星分光観測衛星プロジェクト/宇宙航空プロジェクト 研究員 吉岡和夫

宇宙空間における粒子加速の仕組みを理解することは、宇宙物理学における重要問題の一つです。我々は惑星分光観測衛星「ひさき」のデータを用いて世界で初めて木星磁気圏における放射線帯粒子の加速メカニズムを解明することに成功しました。
(ISASニュース 2014年12月 No.405 掲載)

2014年12月17日更新

「はやぶさ2」搭載ハニカム構造軽量高利得平面アンテナ 東京工業大学大学院 電気電子工学専攻 准教授 宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系 客員准教授 広川二郎

12月3日に小惑星探査機「はやぶさ2」の打上げが行われました。本稿では、「はやぶさ2」に搭載されている、ハチの巣状の六角形をしたハニカム構造の使用により軽量化された高利得平面アンテナについて解説します。また、同じハニカム構造を用いて開発が進められている小型衛星搭載用合成開口レーダシステムに関しても説明します。
(ISASニュース 2014年11月 No.404 掲載)

2014年11月26日更新

超新星残骸のX線精密分光観測

超新星残骸(SuperNova Remnant:SNR)のX線精密分光観測研究において、欧州のX線観測衛星XMM-Newtonに搭載された分散分光器「Reflection Grating Spectrometer:RGS」が有効であり、その最前線を切り拓いている現状を紹介します。
(ISASニュース 2014年10月 No.403 掲載)

2014年10月22日更新

燃料電池を使ってCO2を除去する

宇宙閉鎖空間における生命維持のためには、酸素の供給と二酸化炭素(CO2)の除去が必要不可欠です。私たちの研究グループでは、燃料電池を用いてCO2を有効利用する新しい研究を進めています。第一段階では、CO2を還元しながら発電する新規な燃料電池の研究と、それを用いる次世代空気再生システムの開発を行っています。第二段階では、CO2を還元して資源化する究極の炭素循環システムを目指します。本稿では、私たちの取り組みについて紹介します。
(ISASニュース 2014年9月 No.402 掲載)

2014年9月22日更新

磁場で捉えた月のダイナモと極移動の痕跡

地球や月といった惑星・衛星がどのようにして形成され、進化してきたのかを明らかにする上で、磁場の観測は必要不可欠なものです。本稿では、月周回衛星「かぐや」搭載の月磁場観測装置(LMAG)の観測による、月の磁場に関する我々の発見について解説します。
(ISASニュース 2014年8月 No.401 掲載)

2014年8月20日更新

イプシロンロケットを使った探査の検討

新たな「宇宙科学・探査ロードマップ」が2013年に策定された。それにより宇宙研は、この先10年ほどは「機動性の高い小型ミッションによる工学課題克服・技術獲得と先鋭化したミッション目的」を持った太陽系探査を、行動の柱の一つとすることになった。
(ISASニュース 2014年7月 No.400 掲載)