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宇宙科学の最前線

2009年後期

2009年12月17日更新

全天X線監視装置MAXI 激動する宇宙が見え始めた ISS科学プロジェクト室 主任開発員 上野史郎

国際宇宙ステーションに装着された全天X線監視装置(MAXI)の運用が開始されました。2種類のX線観測機器で、90分に1回の間隔で全天の監視を行います。すでにガンマ線バーストやX線新星などの観測に成功しており、その観測結果は国際的にも大きな期待がよせられています。
(ISASニュース 2009年11月 No.344 掲載)

2009年11月16日更新

静電浮遊法を用いた超高温液体の研究 宇宙環境利用科学研究系 助教 岡田純平

融点が高く容器を使えない液体については、分からないことが多く残されています。液体を浮かすことがきれば、この問題を解決できます。これまでJAXAは静電浮遊法の開発を進めてきましたが、今回、大型放射光施設でこの方法を用いた実験を行い、液体シリコンの電子構造について大きな成果を得ました。
(ISASニュース 2009年10月 No.343 掲載)

2009年10月15日更新

小さな回路で大宇宙の情報を伝える〜最先端電波工学技術による宇宙通信〜 宇宙情報エネルギー工学研究系 教授 川崎 繁男

エネルギー問題や環境問題は地球規模で解決すべき課題となっています。JAXAでは「はるかなる宇宙と会話するクリーンな宇宙通信」というコンセプトのもと、超小型・超高性能センサーならびに半導体集積回路、世界最小のアンテナ付き送受信機、超高速無線通信エネルギーネットワークなどの研究開発に取り組んでいます。
(ISASニュース 2009年9月 No.342 掲載)

2009年9月10日更新

「すざく」がとらえた宇宙で一番熱いガス 東京理科大学 理学部第一部 物理学科 助教 太田直美

銀河団とは、その名の通り多数の銀河が群れをなす、宇宙で最も大きな天体です。銀河団のような巨大な天体がいつ生まれ、どのように成長してきたのでしょう? 我々は遠い宇宙を観測することで、昔の宇宙の姿を知ることができます。ですから、遠い銀河団を詳しく観測することで、銀河団の進化の歴史に迫れないかと考えました。
(ISASニュース 2009年8月 No.341 掲載)

2009年8月10日更新

月からその先へ「かぐや」が明らかにした月周辺のプラズマ環境 宇宙プラズマ研究系 准教授 齋藤義文

1960年代に人類は月表面に降り立っていますが、そのプラズマ環境についてはこれまでほとんど分かっていませんでした。2007年9月に打ち上げられた月周回衛星「かぐや」のプラズマ観測装置(MAP-PACE)による観測結果を紹介します。今回得られた成果は、現在計画が進められている水星探査でも大いに役立つものと期待されています。
(ISASニュース 2009年7月 No.340 掲載)