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お礼状を持つ 渡邉志寿代 相模原市教育長と藤本正樹 副所長、寄贈したX線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の模型(1/10)

JAXA宇宙科学研究所は、この度、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の模型(1/10)を相模原市教育センターに寄贈しました。JAXA宇宙科学研究所が相模原市に模型を寄贈するのは、今回が初めてです。今後、模型は相模原市内の小中学校等に巡回展示され、教育活動の推進に役立てられます。

7月31日には、この模型の寄贈に対し、相模原市教育センターからお礼状が贈られました。渡邉志寿代 相模原市教育委員会教育長は、「模型を自分の学校で見られることは大きい。実感をもって学ぶことができれば、より深い学びにもつながるので、しっかり活用していきたい」と話しました。また、藤本正樹 副所長は、「宇宙開発は国際協力の要素もあるので、教育に活かしていただきたい。素材の提供、解説など、まだ協力できることはある。今後もイベント等を含め、連携していきたい」と述べました。

今回の模型の寄贈については、「うまくいかなくても諦めずに次のプロジェクトに取り組んだことは、相模原市の子どもたちに身に着けてほしい"乗り越える力"に結び付く」とし、相模原市教育センターが「ひとみ」を選択。模型は8月下旬から市内の学校で巡回展示され、宇宙への興味・関心を高めると共に、あきらめない心を育むべく活用される予定です。

X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)は、宇宙の構造やその進化を探ることを目的とし、2016年2月17日に種子島宇宙センターからH-IIAロケット30号機で打ち上げられましたが、同年3月26日に通信が途絶、4月28日に運用を断念しました。その後、新しいプロジェクトがスタートし、今年8月26日に「ひとみ」のミッションを引き継いだ「XRISM」(クリズム)を打ち上げ予定です。