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国際協力
磁気圏観測衛星GEOTAIL(ジオテイル)は、1992年7月24日に、デルタIIロケットによってアメリカ・フロリダ州のケープ・カナヴェラルから打ち上げられました。これは宇宙科学研究所(現JAXA宇宙科学研究本部)とNASA(アメリカ航空宇宙局)の共同計画です。宇宙科学研究所(現JAXA宇宙科学研究本部)が探査機を開発し、科学機器の約3分の2を提供し、一方、NASAが打上げロケットと約3分の1の科学機器を提供しました。探査機の運用は宇宙科学研究本部が行っていますが、テレメータ・データは両機関が受信しています。
GEOTAILは、IMP-8、WIND、INTERBALL、POLAR、EQUATOR-Sなどの衛星群と協力して、ISTP(太陽地球系物理学国際共同観測計画)において重要な役割を演じています。一般 向けの科学的データベースが構築されており、磁場やプラズマのデータについてはインターネットによるアクセスも可能です。GEOTAILは設計寿命の3.5年を越えて運用されています。現在では、設計段階で考えていた2時間という時間よりも長い日陰が起きることもありますが、2000年2月21日には269分という長い日陰を何の問題もなく乗り切りました。したがってGEOTAILは、現在迎えつつある太陽活動極大期においても、重要なデータを送り続けるでしょう。
太陽から太陽風を通じて地球磁気圏にやってくるエネルギーと物質の流れを総合的に理解するため、10個の衛星が地球周辺の宇宙空間に配置されています。このプロジェクトは、日本・アメリカ・ヨーロッパ・ロシアをふくんでおり、ISTPと呼ばれています。地球磁気圏尾部で観測を行うGEOTAILは、ISTPのトップバッターとして打ち上げられたもので、世界をリードする数々の重要な観測を成し遂げてきています。現在GEOTAILは、ISTPの名のもとに打ち上げられた他の衛星群とともに、地球と太陽の間の宇宙空間を総合的に観測するネットワークを構成しています。GEOTAILは、ISTP計画の観測において中心的役割を果たしているのです。
