DESTINY⁺チームは、システム要求審査(SRR:System Requirement Review, 2020年7月1日実施)の結果を踏まえ、2020年8月~12月にかけて探査機バスシステム開発を担当する企業の選定を行いました。選定の結果、JAXAは、日本電気株式会社(以下NEC)と共に、深宇宙探査技術実証機「DESTINY⁺」のシステム開発を進めることとしました。NECは実証機の全体システム、サブシステムの設計や製造・組み立て・試験を行い、特に重要な搭載機器であるμ10イオンエンジンや薄膜軽量太陽電池パドルの開発も担当します。

システム要求審査(SRR)とは、ミッション定義審査(MDR)の次のステップとして、ミッションを遂行するために必要なシステムの要求事項などを整理し、「ミッションを達成するにはどのようなシステムが求められるか、またそのシステムは実現可能か」を審査するものです。