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月周回衛星「かぐや」SELENE

ミッション機器

 「かぐや(SELENE)」には15種類のミッション機器が搭載されています。蛍光X線分光計、ガンマ線分光計は元素分布を、マルチバンドイメージャ、スペクトルプロファイラは鉱物分布を調べます。
 地形カメラ、レーザ高度計、月レーダサウンダーは地形や表層付近の地下構造を探査するものであり、月の進化の解明を目指します。また月磁場観測装置は月磁気異常を調べます。粒子線計測器とプラズマ観測装置は月周辺の環境を計測します。プラズマイメージャは地球のプラズマ圏などの光学観測を月から行います。
 リレー衛星に搭載された中継器は、地上局と主衛星との間の測距信号を中継し、世界で初めて月の裏側の重力場を計測します。また、リレー衛星とVRAD衛星に搭載された相対VLBI用電波源により、月全体の重力場をこれまで以上に精密に計測します。さらに、VRAD衛星からの電波を利用し、月の電離層の観測を行います。
 このほか、高精細映像取得システムを用いて「地球の出」を撮像します。

観測項目 観測機器 観測内容
元素分布 蛍光X線分光計(XRS) 太陽からのX線を受けて月面から放射される二次X線を観測し、月表面の元素(Al、Si、Mg、Fe等)の分布を調べる
ガンマ線分光計(GRS) 月面から放射されるガンマ線を観測し、月表面の元素(U、Th、K、H等)の分布を調べる
鉱物分布 マルチバンドイメージャ(MI) 月面からの可視近赤外光を9つの波長バンドで観測し、鉱物分布を調べる
スペクトルプロファイラ(SP) 月面からの可視近赤外光における連続スペクトルを観測し、月表面の鉱物組成を精度よく調べる
地形・
表層構造
地形カメラ(TC) 高分解能(10m)カメラ2台のステレオ撮像により、地形データを取得する
月レーダサウンダー(LRS) 月面に電波を発射し、その反射により月の表層構造(地下数km程度まで)を調べる
レーザ高度計(LALT) 月面にレーザ光を発射し、その反射時間(往復時間)から、高度を精密に測定する
環境 月磁場観測装置(LMAG) 月周辺の磁気分布を計測し、月面の磁気異常を調べる
粒子線計測器(CPS) 月周辺における、宇宙線や宇宙放射線粒子、および月面のラドンから放射されるアルファ線を観測する
プラズマ観測装置(PACE) 月周辺における、太陽風等に起因する電子およびイオンの分布を測定する
電波科学(RS) VRAD衛星から送信される電波の位相変化を測定し、希薄な月電離層を観測する
プラズマイメージャ(UPI) 月軌道から、地球の磁気圏およびプラズマ圏を画像として観測する
月の
重力分布
リレー衛星中継器(RSAT) 月裏側を飛行中の主衛星の電波をリレー衛星で中継する。これを地球局でドップラ計測し、主衛星の軌道の擾乱を観測することにより月裏側の重力場データを取得する
衛星電波源(VRAD) リレー衛星およびVRAD衛星に搭載するS、X帯電波源を対象に、地球局による相対VLBI観測を行い、各衛星の軌道を精密に計測する。これにより月重力場を精密に観測する(VLBI:超長基線電波干渉計)
精細画像 高精細映像取得システム(HDTV) 地球および月のハイビジョン撮影を行う