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X線天文衛星「てんま」ASTRO-B

機体データ

名称(打上げ前) てんま(ASTRO-B)
国際標識番号 1983-011A
開発の目的と役割 X線天体のエネルギースペクトルの精密観測、およびガンマ線バーストの観測
打上げ 日時 1983年2月20日 14時10分
場所 鹿児島宇宙空間観測所(内之浦)
ロケット
構造 質量 216kg
形状

対面寸法最大94cm、高さ89.5cmの四角柱型
4枚の太陽電池パドルを備える

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軌道 高度 近地点497km 遠地点503km
傾斜角 32度
種類 円軌道
周期 94分
主要ミッション機器 蛍光比例計数管
軟X線反射集光鏡装置
広視野X線モニター等
運用停止日 1988年12月17日
落下日 1989年1月19日
運用 打上げ後、太陽電池パドルの展開、各機器のテスト、磁気トルクによる姿勢制御、スピン制御などを順調に実施し、3月より定常観測に入った。その後、ホイールの異常により衛星のニュ−テーション(軸のふらつき)が増加する不具合が発生したため、ホイールを止めて同じフリースピン方式に切り替えた。1984年7月には電源系の不具合が発生したが、主観測器には異常がなく、そのままの状態で観測が続けられた。
観測成果
  • 我々の銀河系の銀河面に沿って、数千万度の高温プラズマが存在する事を発見した。
  • X線バースト中に、中性子星の強い重力場で赤方変移したと考えられる、鉄の吸収線を発見した。
  • 磁場の弱い中性子星連星系からのX線放射が、降着円盤と中性子星の2つの領域から出ている事を発見した。
  • X線パルサーからの鉄輝線放射が、低温つまり中性の鉄からの放射である事を発見した。

「てんま」は、蛍光比例計数管の高いエネルギー分解能を活かして、様々なX線天体のエネルギースペクトルを精密測定した。
左図は、蛍光比例計数管で取得された、X線パルサーほ座X-1のエネルギースペクトルの例で、6.4キロ電子ボルトに低温の鉄からの蛍光輝線放射がはっきりと捉えられている。