第8章 究極の固体ロケットをめざして

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段間接手

段間接手とは各モータをつなぐ構造のことである。使い終わったモータを切り離す仕組みが備えられている。1段目と2段目をつないでいるのが1~2段接手である。M-Vでは、1段目の切り離しと2段目の点火を同時に行うファイア・イン・ザ・ホール(FIH)という方法を採用している。そのため、この接手は2段目モータの燃焼ガスを外に逃がすために格子になったリングを下側に持つユニークな構成になっている(上図)。1段目を切り離すときには、開傘パネルの上端と下端の2カ所に巻き付けられた紐状の火薬(FLSC)で接手の金属を全周焼き切る。その後、開傘パネルが2段目のノズルとぶつからないように花びらのように開く仕組みになっている。

2段目と3段目とをつないでいるのが、2~3段接手である(中図)。この接手の上側は2つに分かれていて、外側はノーズフェアリングと結合される。内側はマルマンバンドと呼ばれる分離機構を介して3段目と結合される。マルマンバンドは、コマをいくつかつけた薄い金属のバンドである(下図)。3段目の下端とこの接手の上端は外側に張り出した形になっている。これを合わせてコマの溝をはめ込み、バンドを締め上げて接手と3段目を結合する。2段目を切り離すときは、バンドを切断して、接手に備えられたバネで3段目を押し出す。

M-V1/2段接手分離試験

M-V1/2段接手分離試験

M-V2/3段接手分離試験

M-V2/3段接手分離試験

マルマンバンド

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